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.jp事変についての覚書

by ライスには塩を

まずはじめに。前もって、お伝えしておきたい点をいくつか。

★これは見返しもしない書きなぐりである

★私は学術的人間ではい

★事実関係に誤りがあれば、後から容赦なく、断りなく修正する

なぜ今これを書くか?

忘れてきたからである。

起きた事象そのものを、ではない。考えたこと、感じたこと、それらを総合して紡いだアレコレ。すべて、ぐんぐんと空気に溶けていっているからだ。「まあ別に溶けたって構わない、大したことのない思考だな」と、個人的には感じるのだけれども。

他にそうやって書いている人もいないようなので、気まぐれに残してみたいと思う。

◾︎繰り返す.jp事変

.jpが正気を失って、もう半年にもなるだろうか。

プロダクトとしての.jpにおける発狂は、実に…実に多岐に渡る。代表運営者の交代劇に始まり、思い出しきれない数・種類の不具合発生、サーバを司る管理者と利用ユーザーとの0(ゼロ)コミュニケーション。すりガラスほどの透明性も持たない資金繰り、そして当然ながら起こる「ユーザーの大量流出」および「喪失」。

良い悪いではない。これが今の、.jpなのである。

.jpの資産価値は、ウォータースライダーを滑るように気持ちよく、速やかに下降してきた。価値の復興について可能性を見いだすこと自体、今や虚しい。かつてドワンゴに買われたほどだというのにね。維持すら難しい状況は、今後も続いていくだろう。

さて。

ここで持ち上がるのが、分散SNS構想である。

◾︎.jpは分散できうるか

mastodon を含むfediverse群は、「プラットフォームに垣根を設けない」思想を柱として開発されている。つまりプラットフォーム内/mastodon 内でも、サーバ同士に壁はない…ことになっている。

連合=FTLとは、「サーバ同士がシームレス」であることを示す、大事な証左でもあるのだ。

すると人は思うだろう…

.jpに固執する意味はなんなのか

.jpのLTLは流速が早い。イコール、あまり利用頻度が高い機能ではなくなっている。「HTLだけでつながりを構成しているのであれば、.jpに固執する必要性は皆無」

ーーそういった意見は多く見られる。

実際、適切な他のサーバを選んで移転した.jpユーザーは、数知れない。

◾︎ボステクとLINEオープンチャット

比較できる先例に、「the bosstech」という、既に閉鎖された大規模サーバがあ げられるだろう。

ボステクは、.jpに比肩する「ぶっとんだ」サーバだった。かつ、ハッシュタグによって、他鯖からのトゥートをボステクコミュニティに含めることができた。

これは慣習として残り、今でも名残惜しそうにハッシュタグをつけ、お茶目につぶやく様子を見かけることがある。仮にではあるが、コミュニティは残っているのだ。息をしている。

けれど、

メランコリックな思い出の反復としてしか、ザボテクタグは機能していない。これは、あまり間違いのない現実だろう。

さて一方、先日。

.jpが土日を丸々つぶし、大型メンテを行った。

jp民のほとんどが、サブアカウントを持っている。なので、ハッシュタグ #jp で繋がり、代用タイムラインを構成する手も、あったことはあったはずだった。はずだったが

しかし、その手法が採用された形跡はほぼない。

奇しくも同時に、LINEオープンチャットが開始されたこと。そして、ガタガタしながらも稼働は続けたメンテ中の.jpを、ユーザーが(不満は抱えながら)用い続けたこと。

私はとても面白いなと思った。

fediverse内での解決が、一般ユーザー内で、「分散化の特徴を用いて」図られる流れは、「自然には」起きなかったのだ。それがマストドンにおける各種仕様の不備ということなのか、単なる偶然なのかは分からない。ただ様々な事実を示唆してくれるように、私には思える。

続いて。LINEオープンチャットの動きを思い返してみよう。

LINEオープンチャットは例えるなら、マストドンのHTLを無責任に(そして密やかに)、精密な個人情報をLINEへ担保として差し出しながら作れるような、チャレンジングな機能だった。

結果、メンテ中の.jp用仮コミュニティとして、割りかし機能したのだ。

かといってそこにとどまるでもなかった。jp民たちはメンテ明け後、粛々と、座り慣れた席へ戻ってきた。

分散できないものがある

理論と実践は食い違うものである。

インターネット上のコミュニティにおいても、それは同様だ。分散で何もかもが解決できるわけではない。当たり前である。

コミュニティは、データの連結関係のみでできていたりしない。そこにはさまざまな人の意思、行動パターン、規範、思想などが、トロ火でぐつぐつと煮込まれている。

それらはビニールコードの絡まりではなく、液体に近く混合して、固有の形を保っているのだろう。

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